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2013年12月30日(月)

1年おわり

今年もあと1日です。振り返って、「あれは何だったのか?」というより「何になったのか?」と言うものがいくつかあります。どうも私は「正義のために」とか「信条を貫く」という姿勢に、あまり共感を憶えないのです。それより「実」をとります。信条や正義のために結果がぐじゃぐじゃになったり、大きなリスクがある場合は、そのことと比較して、「個人の信条」や「正義」はおさめるかもしれません。

その一つ。「猪瀬知事を辞めさせたこと」。彼、ほんとうの悪人でしょうか?他の政治家〇○に比べれば、決して悪人ではないのではないか。今後もっと「悪いこと」をするでしょうか?5,000万円は賄賂か選挙資金だったかもしれません。検察が本気で動きだすのは1億を超えた場合とか聞きました。その線の引き方、良いですねえ。大人ですねえ。5,000万円より都が失うものははるかに大きいですよ。選挙費用の50億円は別としてもです。私はオリンピック反対だから、オリンピックのために猪瀬をかばっているわけではありません。またタイプも決して好きではありません。雰囲気がヤボだから。むしろ東京の知事としては反対ですが、辞めさせたあの熱狂がもっと嫌いなのです。「何のためになったのか」の典型です。

次に印象に残るのは、あの「新国立競技場騒動」。何になったのでしょうか?規模が小さくなったのは、予算のためでしょ?それで、縮小したことで建築として、よくなりましたか?ほんとうは、予算が減らされそうになったら、建築家が「建築の良さが半減するから」と反対しなければならなかったのではないでしょうか。それが、すでに「もっと小さくしろ」と、建築家が集団で「減らせ!」と言っていたから、下村大臣などやり易かったでしょうねえ。何度も言いますが、丹下さんの「オリンピック国立競技場」は予算を倍に増やしてもらえなかったら、あの傑作は決して生まれなかった。また、騒ぎの結果、「同業者にケチを付けることに違和感を禁じ得ない」などとどこかの保険屋さんが「日経誌」に書いていました。ほらね、ぐじゃぐじゃになったじゃないですか。

そして、安倍さんが靖国神社に参拝したこと。これは止めておきます。オバサンから電話がかかると面倒くさいから。

ま、こんなこと言いながら1年が終わります。最後に「1年間こうして書いてきて何になったの?」と一番問いたいのは、私のコラムでした。来年もよろしくお願い致します。


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