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2014年03月13日(木)

小保方論文

次々にヘンな問題が起こって、喜んでいるのはマスコミだけではないかと思いますが、その中で一つ興味があるのは、小保方さんのドクター論文。この中の、20ページに当たるものが、アメリカの論文のコピペとか。たしかに部分的には一字一句同じで、丸写しです。この内容がどの程度彼女の論文の核心と関わるか分かりませんが、そもそも既に周知のもので、核心に関わる重要なものでないなら、重ねて説明するより「引用」してしまった方が便利で簡単だったとしたら、「引用」と付記しなかっただけの問題で、あとは形式論と言うか手続き論と言うか、学者にとっては重要なことかもしれませんが、実は本質とは関係ないと思うのですが。

実は私、今「建築における模倣」について考えているのです。模倣は悪という概念はいつから起こったことなのか。明治時代に西洋の建築が入ってきたとき、盛んに取り入れようとし、真似しました。その時既に「真似は悪」という概念があったら、あのようには模倣に近いことはしなかったのではないか。「明治の皇室建築」(吉川弘文館)という大変興味深い本を書かれた東海大学の小沢朝江教授は、立ち話ですが、私の説に対して「様式は取り入れても形態そのものは真似てない」とおっしゃいました。確かに正論ですが、これは明らかに「模倣は悪」という概念に立って、明治の西洋建築を作った人たちをかばおうとしている、と私には思えるのです。よく、「学ぶ」ことは「真似ぶ」ことだと言われますが、どこで線を引くのか、考えてみようと思います。小保方論文もどうなるか見守りたいと思います。

 


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