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2014年06月10日(火)

何とかしないと

住宅建築の作られ方が、おかしいと思います。ずっと以前から地方では、建築家の存在が薄く、営業が施主と打ち合わせをして、それを建築家が図面にする。そんなの建築家とは言わないと思いますが、要するに設計士、設計者が営業の部下になって、設計図を書かされているのです。ところが東京でもそういうことなのだと知りました。住宅メーカーでは当たり前のことらしいです。さすがに設計者が建て主と打ち合わせることはありますが設計者だけが直接建て主に接することは出来ず、必ず営業を入れて、その「監視」のもとに打ち合わせをするのです。そして設計者が営業より優位に設計を進めることはありません。

それから、施工の話ですが、「現場監督」あるいは「現場担当者」の能力がかなり落ちています。十年位みっちり先輩の指導を受けながら腕を磨いた監督なんて、ほとんどいません。おととい入ってきたような何も分からない若者にもう1軒担当させるのです。だから彼等は、資材や設備機器や職方の手配や発注、段取りしか出来ません。むしろそれが出来れば上等かもしれません。それは大工や建築家にせかされてやっている場合が多く、要するに「段取屋」なのです。現場の技術のことは何も知りません。水切りやシールの打ち方など何も知りません。現場の職人の技術指導や納まりのチェックなど、自分の仕事とは思っていません。そんなのばっかりが「現場監督」なのです。それで出来た「建築家の設計した住宅」にトラブルが発生しないはずはないのではないか。

 これ、何とかしないと、日本の住宅産業から建築家が消えるでしょう。


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