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2014年08月05日(火)

工務店、多忙

アベノ効果か何か知りませんが、世の中景気が良いようです。工務店が仕事を次々抱えて、今頼んでも11月までどうしようもないようです。しかしそれをはっきり言って断ればいいのですが、「何とかならない?」というムリに、つい受けるようです。人情でしょうか?いや営業本能です。無理に頼む方が悪いのですが、うっかり引き受けると、その先に地獄があることをお忘れなく。と言いますのは、受けた仕事は回さねばならず、かなり仕事を無理します。たとえば大工の使い回し。通常、注文住宅の戸建ては、建築家、工務店、施主の三つが信頼し合ってしっかり組み合って出来るところが「売り」です。しかもその工務店の職人たちは、ずっとその工務店と付き合っていく、そういう信頼があるのです。それがハウスメーカーだとシステムで、そういう人情味のある付き合いはなかなか出来ないと言われています。だから、その「売り」を無視して、忙しいからいつまでも棟梁級の大工を置いておくわけにもいかず、次の現場に回して二番手の大工にバトンタッチ、なんてことをしていたら、世の中落ち着いた時、建築家の間にその悪い評判だけが残ります。

話は違いますが、ある工務店が、あるとき「良い評判」が建築家を駆け巡り、急に忙しくなって、ガバガバ仕事が入りました。ところがある建築家が4,000万の仕事を依頼したらなかなか見積もりが来ない。せかしていたら、4,000万の金額の見積もりが来てホッとして良く調べてみたら、なんと金額も内容も非常に良く似た別の物件の見積もりをよこしていたのです。よーく見ないと分かりませんが、ところどころに変なところがあって、精査して、別の物件の見積もりを、規模も内容も同じだったのでしょう、とりあえず急場しのぎでやったことが発覚しました。私はその工務店の下落を予見しましたが、8ヶ月後に倒産しました。建築家も良く情報を得るよう努力しましょう。


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