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2014年08月12日(火)

建築家に必要な能力

大学にいるとき学生から「建築家に必要な能力とは何ですか?」と聞かれて、他の先生はみな「構想力」とか「デザイン力」あるいは「空間が描ける感性」とか言うのを、私は「仕事をとる能力」と答えていた話は以前書きましたが、それにもう一つ加えることにしました。それは「苦情や抗議に耐える鈍感力」です。実は昨日あるスター建築家と話していて、雨漏りの話からトラブルや裁判の話になりました。すると、あちら(欧米)では、裁判の一つや二つ抱えていないような建築家は、たいした建築家ではないと言う話ですよ、と言うのでびっくり仰天。今、後輩の建築家が裁判で訴えられていてもう2年目、時々会いますが、ほんとに気の毒です。「しっかりしなきゃ駄目だ!今弱気になったらオシマイだ!」と励ましますが、負ければ3,000万。私なら耐えられない。

昨日一緒に会った「近頃世界が注目する女性新進建築家」に「あんな家建てて、雨漏りしないんですか?」と聞くと「漏ります。でも施主が良い人なので」

鈍感といっては失礼だから「強靭な心」と言い換えましょう。建築家に最も必要な能力です。


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