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2014年08月28日(木)

晩節を汚す

細川さんが都知事に立候補する前、側近との話し合いで側近の一人が「晩節を汚してはいけない。負けでもしたらどうするのか」、と止めたそうです。細川さんは「勝ち負けは関係ない」と言って、結局立候補します。私も負けたことそのものは「晩節を汚した」とは思いません。私は、勝敗ではなく、そのことにどんな効果があるのか、どんな影響が出るのか、を見極める長けた目、それが問われるのだと思うのです。晩節を迎えた長老は、数多くのことを経験し、現実をじっくり見る目が養われている、それが若い人とは違うところです。つまり「ドンキホーテ」にはならない。「やること自体に意義がある」などと青臭いことは言わない。うっかりすると、「効果がない」どころか、長老ゆえにその影響は大きく、かえってマイナスに作用したり、つまり逆効果にでもなったら、そういう行為を「晩節を汚す」と私は考えます。長老はそれを見極めて行動すべきだと思います。イエ、細川さんと小泉さんを非難しているのではありません。むしろ評価し応援しています。

先日青山のとあるビルの前で出会った後輩とこんな立ち話をしました。「私は、晩節を汚すようなことになるといけないから、お止めになってはいかがですか。と言ったんですがねえ、お聞きにならないもんで」と苦笑しました。ある長老に仕えるスタッフですが、その長老のなさっていることは、勝ち負けが出る問題ではなく、良くなったのか悪くなったのかという微妙な問題で、私は「そうだよな、もう良い方向に行きっこないのに、逆にその結果、マイナスになったら、お一人の晩節が汚れるだけでなく、日本の問題になるよな」と言って別れました。


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