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2014年09月04日(木)

忘れられない一言・シリーズ6

大谷幸夫さんの晩年、お話を伺いに行きました。1:1で話して下さいました。話が「京都国際会館」のことになった時、私が「あそこは何故打ち放しになさらなかったのですか?」と聞くと「私は丹下先生がおやりになる打ち放しが好きになれなかったのです」と言われるので「エッ」と驚くと、「コンクリートの打ち放しは、冷たいので好きになれないのです」とおっしゃいました。その時まだ丹下健三はご存命で、しかも大谷氏と私とはほとんど初対面の間柄です。だから、その言葉、耳を疑うほど強烈でした。それから何日か経って「京都国際会館」の庭に座って、私はできた時嫌いだったこの建築を、今はしみじみ「良いなあ」と思っている自分を不思議に思いました。


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