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2014年09月30日(火)

ノヴェンバー・ステップス

半世紀以上も前ですが、1950年代は日本の作曲家と言えば、團伊玖磨、芥川也寸志、黛敏郎の三人がスターだったと言われています。ちょうどそのころニューヨークフィルが125周年をむかえ、その委嘱曲が黛敏郎に舞い込むはずだった。ところがバーンスタインの助手をしていた小沢征爾が、まだほとんど無名だった武満徹の方が良いと推挙した。それでひっくり返って武満徹に委嘱、それで「ノヴェンバー・ステップス」が出来たそうです(「美の猟犬」の伊藤郁太郎氏の話)後にバーンスタインは「君の選択は正しかったね」と小沢に言ったそうです。(同)怖い話ですね。本当の「本物」というものがあって、それが通じる世界があると言うこと。そしてそれが分かる人がいるということ。怖い話です。あこがれますが。ところでその伊藤郁太郎氏によると、樂吉左衛門氏は気分転換の為に京都郊外の別荘で現代音楽をボリュームいっぱいに掛けて聴くらしいのです。ちなみに私、小沢征爾指揮のCDで「ノヴェンバー・ステップス」をボリュームいっぱいにかけて聴いていると、凄い曲なので次の曲にいつ移ったか、分からないのですよ。情けない話です。ところでこの3人は建築家にしてみると、黛敏郎は誰? 芥川也寸志は? 團伊玖磨は? ちょっと名前は書けませんがいますね。で、武満は? いないんじゃあないですか?。


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