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2015年02月23日(月)

設計料がもらえない

「日経BP」の建築事務所対象のアンケート結果が出ていました。「設計料をもらえなかった」ことについてのアンケートです。この対象は恐らく、公共建築や何億と言う建築の事務所で、いわゆるアトリエ派の小規模事務所や住宅がほとんどの事務所はあまり入ってないと思いますが、結果は「もらえなかった経験がある」は半数ぐらいで、その理由として「契約をしていなかったから」が46%、「契約していたが見積もり時に予算をオーバーしたから」が20%などです。恐らく住宅しかやってない事務所は、この質問すべてが100%でしょう。例外は1%未満で、数字にならないでしょう。つまり、訪問を受けて、話し合いの後「ではやってみましょう。これにサインして下さい」と契約書をだして、サインをする人は、1%もいないのでは?私は皆無でした。あの宮脇檀さんですら、10人中9人はUターンされたと言ってました。10人来る建築家は良いけど、1人しか来ない建築家にそれを要求するのは、現状では無理。私はそれを言い出せない一人なので、そういうことを営業的に進めてくれる団体に入ってみましたが、ある程度「基本設計」が認められるまでは「お見合い期間」だから、それが自然、と認めざるを得ませんでした。更に、「お見合い期間」に予算を決めて、予算を契約書に書くと、たちまちお見合い相手は変身して、「予算が決まったので何でも言わなきゃ」とばかりに積年の夢を盛り込んで「無理です」と言っても要求を突っ込んできます。現状ではそれが自然の姿です。先日も書いたように、裁判所が「基本設計は営業行為のうち」と判決を出すような国ですから。建築四会は何やってんだと叫びたいものです。もっとも決まったものを、足を引っ張って引きずり下ろそうというのを成敗できないようだから期待するのは無理かも。


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