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2015年02月26日(木)

消費者は弱者?

何十年ぶりかで民法を見直すとか。結構なことのようですが、私は一抹の不安があるのです。それは「消費者」に加担し過ぎることです。「消費者」とひとことで言いますが、これ、必ずしも「消費者」として「弱者」と言えるのか。

たとえば、部屋を貸していて、期限が来て出て行ってもらう時、襖や壁紙の経年変化は請求できないということを承知していて、しかし実際は人が変わるときはやはり張り替えないとならないので、わざわざ特約を結んで張り替えの契約を結んでいたのに、払ってくれない。それで「消費者センター」のようなところに相談に行くと、相談所は借主のためで、貸主は「消費者」ではないからと門前払い。経年変化はもらえないという法律は知っているから、わざわざ「特約」をつけて相手も承知で納得して契約したのに、寝返る。それならその分はちゃんと部屋代に入れとくのだった、と言いますが後の祭り。しかし次回からそうしようとすると、自分だけ高くなって入る人がいなくなる。つまり現実を知らない議員や法律家が作って「消費者」を過剰保護する世の中に変わるのです。建築家も、施主は「消費者」で設計者は「強者」なのです。性悪説の悪なのです。前回の「コラム」でも書いた、設計料をもらい損なっても、基本的に保護されているのは施主なのです。そういう法律がますます強く多くなるのです。裁判所は「基本設計は営業のうち」という後進国なのです、日本は。今、設計料を正当にもらうための勉強会を計画しています。


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