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2015年05月14日(木)

先見の明

最近吉田類の「酒場放浪記」が急に人気上昇しているとか。それで思い出すのですが、もう十年以上になりますが、夜、黒沢隆さんから急に電話がかかってきて「すぐ〇〇チャンネル見て!」と言います。チャンネルを回すと、あまりぱっとしない男が、場末の酒場で酒を飲んでいるのです。ただそれだけの番組です。そのころ黒沢さんとはよく酒を飲んでいたので、いかにも彼が好みそうな酒場だなと思いましたが、特別印象にとどめることも無く過ぎました。それが最近有名になってきて、彼の目の付け所というか、先見の明にあらためて感心しています。黒沢さんの先見の明、もう一つあります。もう40年近くなるでしょうか、ある日、まだCDが無いころ、ドーナツ盤のレコードを持ってきて、「凄い歌手がデビューした。凄くいい!!」と興奮しています。私も歌謡曲は好きでしたが、見るとあどけない少女。「ふーん」と気が乗らない返事をすると、悲しそうなバカにしたような目で見られたのを覚えています。それは「山口百恵の青い果実」のレコードでした。ついでにもう一つ。やはりその頃ですが、(一度コラムで書いたことがありますが)彼の住んでいる鎌倉に面白い学生がいるから会ってみない?と私の研究室に一人の学生を連れてきました。これは私も「なかなかだな、たしかに違うな」と分かりました。内藤廣さんでした。


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