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2015年07月25日(土)

「新国立」の悪夢

友人がフェースブックでこんな意見が飛び交っているという例を見せてくれました。それによると「伊東豊雄がTVに出て意見を言っていたが、その意見はまっとうで納得した。彼は2位だったんだから伊東の案を実現するべきだ」そして「安藤は逃げた。無責任極まりない」というような内容だったと思います。フェースブックの投稿者は70歳を越えている人でした。私はだからフェースブックなどという「無責任な意見の掃き溜め」には興味がないのでやっていませんが、これを見て、あきれるばかりです。まず伊東さんは応募して落選していながら、「旧競技場を残せ」という意見が出た時、何を思われたか、旧競技場に仮設のスタンドを付け加えた案を、ご丁寧に形を添えて提言されました。これを見て失笑しない建築家がいたでしょうか?私、前回の「コラム」で「悪い夢を見た。伊東さんにやり直しのコンペ当選が決まった」と書きましたが、最大の皮肉とブラックユーモアを込めて書いたつもりでしたが、先のフェースブック投稿者のようなひとがいると、悪夢ではなく正夢と取られるかもしれないと慌てています。そもそも伊東さんは「槇―大野―伊東」という、何よりも濃い血の筋をお持ちなのだから、ほんとに頑張っていただかなければ。(これも皮肉)


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