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2015年08月16日(日)

日本のいちばん長い日

「日本のいちばん長い日」を渋谷で見てきましたが、驚いたのはガラガラだったこと。もしかしたら半分以上空席。それで大半は老人。若い人にはこの映画つまらないのでしょう。「戦争や敗戦に興味がない」というより、映画がつまらない。何を言おうとしているのか、分からない。この半藤一利?の書いたものの映画化は、以前岡本喜八監督で作ったようで、それは見損ないましたが、あの時(時代)には映画に描けなかったことがあったそうです。それかどうか知りませんが、最後の御前会議(最高戦争指導会議)で天皇が、涙を浮かべて御聖断されるのを見て、迫水久常は泣きながらメモをとり、それであの詔勅が起草できたと語って(国立国会図書館蔵)いますが、まったく出てきません。ただただ「体育会系」のような若い「陸軍将校」たちが、「国体護持」のために戦争継続を主張し、ポツダム宣言の受諾を止めようとして、戦争の終結を遅らせた。それがややもすると「美化」して書かれているようにも見えました。若い将校が悔しがる姿をああまで執拗に描くことはないでしょう。それより、7月26日に出たポツダム宣言にすぐ返事を出していれば、ヒロシマの原爆も無かったし、長崎も、北方領土問題もありませんでした。歴史に「if」は無いと言われますが、これは「if」ではなく、確実に反対した人がいたのです。


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