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2015年09月16日(水)

ザッハは犠牲者

槇文彦氏が「ザッハは犠牲者」と「日経BPケンプラッツ」で述べられているのを読んで「エッ」と驚き違和感を抱いたのは私だけでしょうか?たしかにザッハは犠牲者です。日本の建築家としてほんとに申し訳なく思っています。正式に決まったのに引きずりおろしたのですから。彼女に非があると公言できる人はいません。こういう動きになったのに、象の群れに子ネズミが抵抗するがごとく、私には何もできませんでした。だからせいぜいチューチュー泣きながら象のつま先に向かって叫ばせてください。

私が終始一貫叫び続けていたのは、槇さんはコンペで要項を見た時、辞退するだけでなく何故この企画おかしいと叫ばなかったのか?その時「待った」をかけて応募はしないようにと発言できたのは槇さんだけ、ということです。

それを今回槇さんのインタビューの中で「この競技場の企画はおかしいと、2013年8月「JIA MAGAZINE」に投稿したが当時は誰も耳を貸さなかった」というような発言があります。おかしいです。私はその投稿された1万字の論文読みました。そしてそれに関してのシンポジュームがあるというので、私も行きましたが第1会場に入れず第2会場で映像だけ見せられるという盛況ぶりでした。たしか報道もされました。そしてその直後100人の建築家の署名を集められたのではないでしょうか?初めに投稿したのが2013年で、まだオリンピックが決まる前とおっしゃってます。ところが私の調べが間違ってなければ、ザッハの案がコンペで決定して発表されたのは、2012年11月15日すなわち、ザッハの案を見て、1万字の論文を書かれたことになります。

だから私は「ザッハは犠牲者」とおっしゃることにどうしても違和感があるのです。


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