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2015年12月09日(水)

エンブレム締め切る

デザインに民主主義なんて要りません。「エンブレム」を公募したら1万5千近く集まったそうです。この公募を企画し、それに携わる(つまり審査したり選択決定する)デザイナーは、どうかと思います。私は非難します。

「もう専門家だけがやる時代ではない、大衆のものになったのだ」、とでも言われるのでしょうか? 違います。民衆、大衆はその専門の質を押し上げることはあっても、自らが作ることに参加してはいけません。出来っこないからです。専門家が磨いた腕にかないっこないからです。その違いが分からなければダメです。

だから「新国立」の時にも書きましたが、この騒動のマイナスの一つは、素人にも建築が分かると思うようになったことです。分かりっこないのに大いなる勘違いをさせたことです。「あの神宮の森に、大き過ぎる」とか「高すぎる」とか素人が言っているのを聞くと、反吐が出そうです。

今回のエンブレム。これだけ集めれば、優秀なプロがやるより良いものが出来るとでも考えたのでしょうか?それとも単なる「盛り上がり」を狙ったのでしょうか?それとも「みんなが決めたものだから」と責任逃れする気でしょうか?それなら審査員を芸大の学長がやるよりタケシやマツコにやらせれば良かったのですよ。


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