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2015年12月22日(火)

都市にイコンは要る

 都市のイコンがとうとう消えましたね。あのザッハのすばらしい流線型が、とうとう消えました。

「済んでから あれは良かったと 識者言う」 とかいう川柳が新聞に出ていましたが、私ははじめからザッハが良い、と言い続けていました。そうしたら、先日田中元子さんと話していて、彼女も「都市にはイコンが要る」と意気投合しました。

彼女は、医学部の試験が受かっていたのに、その道を捨て、独学で建築の勉強をしました。実際の建築は作りませんが、類まれな、優れた表現力で建築の魅力を広めている女性ですが、その彼女も凄い建築を見て魅せられて建築の勉強をしたと言います。

たしか、伊東豊雄さんも丹下健三の「代々木オリンピック総合体育館」を見て建築に魅かれたというようなことを言っているのを読みましたが、あの建築が原動力になった建築家は沢山いるはず。

だから、あのはじめのオリジナル案が出来ていたら、日本の21世紀の建築界は変わっていたでしょう。100人+1人の建築家は、人の脚を引っ張らずに、中央線を跨ぐ案を実現させるべく運動すべきではなかったかと思います。

まあ、それを、「今度の案は高さが低くなったから評価できる」などとバカなことをいう建築系素人(素人系建築家?)が現れたのだから、日本の建築文化、衰退するでしょう。

 


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