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2016年02月03日(水)

あれはどうなったの?

 「あれはいったいどうなったの?」ということがあります。例えば「癌の宣告」。いくら医学が進歩したからと言っても、5年後の生存率100%には程遠いし、心が強いはずの友人は「余命3ヶ月」と宣告されてかなり動揺していたし、いったいどうなったの?と言いたいです。というのは、はっきり宣告するかどうか、心理学や精神学、あるいは哲学者や宗教者を巻き込んで一時盛り上がりましたが、なんとなく医療現場の都合か、正直に伝えて治療に協力させた方が良いとなったようです。明快な宣言は聞いていません。つまり(精神的)弱者切り捨てでしょう。「現実の進歩や変化」の犠牲者は見捨てられます。

 もうひとつ。どうなったの?と思うことに、高層マンションでの子供の教育問題があります。マンションが高層化しはじめたころ、建築学会などで、土地から離れて高層で暮らす子供たちに与える影響の問題がいろいろ取り挙げられていました。

 その時、都市の高層化を肯定し謳歌し、行く末をバラ色に飾る意見など無かったはず。子供の心理的な面には負の要素が危惧されていました。せいぜい、屋上や途中の階に緑のポケットパークのようなスペースを設ける提案が学生の卒業設計から出た程度。

 この問題も「現実の進歩や変化」の犠牲者は無視されるんでしょうね。


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