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2016年03月07日(月)

五百羅漢図

 村上隆の「五百羅漢図展」が終わりました。30数万人が見たようです。森美術館でマネージャーをつとめる後輩に「とにかく見て」と言われて、私も見てきました。その薦めが無かったら行かなかったかもしれません。会場のはじめの方は、アニメを見ている眼には、少し凸凹がどぎついなという程度で、さして驚きもしないし衝動もありませんでした。そもそもアニメや秋葉原の文化に疎い私としては、こういう今日の芸術からは埒外なのでしょう。

 村上隆のお花が沢山描いてある絵に近づいてみると、それがみんな笑っているので鳥肌が立って仰天し、これに莫大な資金を投じるアメリカ人は、さすがトランプ氏の国だなあと納得するぐらいだから、やはり埒外。

 ところがその百メートルの「五百羅漢図」は圧巻です。圧倒させられます。これを製作するのに、知りませんが何十人?百人を超えた?とにかく、三社祭で神輿を担いでいる若衆よりずっと多い若者が参加したようです。

 つまり人数と言い、その巨大さといい、圧倒するスケールといい、要するにそういうものの「圧倒的凄さ」(数?ボリューム?スケール?)が、この「芸術」なんだなと思いました。秋葉原の文化という褌(*ゲンの為にフリ仮名:ふんどし)をしめて、世界に向かって、「日本男児の姿だ!」と、しかも三社祭のように圧倒的な数の群集が叫んでいるように見えました。だから私はやっぱり埒外。


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