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2016年03月23日(水)

黒沢隆さん三回忌

先日の土日、黒沢隆さんの三回忌と北山恒さんの「最終講義」が続けてありました。両方で見た同じ顔は僅かでした。

三回忌は「個室群住居論」のシンポジュウムでした。参加者全員が黒沢さんの先見性や、その根の深さを礼賛している、と私には聞こえました。

近代住居における「夫婦寝室」を批判、否定し、これを「個室」に解体した。つまり「夫婦寝室」が性の場、生殖の場であったのを、解体して、女性も「個」を持った人間と扱い、「個室」という人格をもった人間が生活するスペースをつくったというのです。

そこまではよく分かります。その通りです。よく黒沢夫妻と飲みました。彼が酔いつぶれても彼女が酔いつぶれても、相手の自由と責任を守る。私から見ると、その見事な突き放し方には、私の方が見ていられなくて手を差し伸べることもしばしばでした。この関係にしか真の「個室」は成り立たないといっても良いのではないか、と思いました。

パネラーの話を聞きながら、「黒沢さん、貴方のお蔭で今の世は「少子化問題」で大騒ぎだよ。寝室を壊したから」と考えていました。

彼には子供がいません。うちは、彼と付き合う前に一人作っていたので、一人娘です。ちなみに「チキンハウス」には夫婦寝室がありません。

5人のパネラーに、このうち何人の方が「夫婦別室(個室)」に寝ていらっしゃいますか?同時に会場の方々は? と聞きたい思いでした。だから私はダメだと自省。

私はどうも机上の論理に弱く、だから私が論文書いたって誰も来ません。ゲン、一周忌だってやらなくていいよ。


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