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2016年06月02日(木)

ミスター「電通」

 これは私の想像であり、推測であり、仮定であることをお断りしておきます。

 その推測というのは、安倍首相の後ろに常にぴったりとくっついているメガネの男性。(SPではありません)海外に行く時も、とにかくぴったりついています。彼は「ミスター電通」ではないでしょうか? つまり、安倍さんの一切の言動、しぐさ、服装を指示する(アドバイスする)、そういう「演出家」です。この人かなりの能力があると思います。安倍さんの人気はこの人の力です。

 「こうすると嫌われる」とか「こうすれば受けて人気が上がる」というように、政策の内容ではなく、その示し方、国民へのアッピールの「仕方・演出」を常に後ろからアドバイスする。そういう受け狙いの演出家だと思います。

 演説の時の目の動かし方や、もしかすると、原稿のレトリック、言い回しまで関与しているかもしれません。「ここは断言調に」とか「ここはナンバーワンという自信と誇りを持ってとか」そういう演出の指示者です。

 内容が持つ重要性より、一般がなびく演出が大切なのです。

 いえ、これ建築家にも言えるんじゃあないかと、常々考えているもんで、それでこんな回りくどい話をしたのですが、実は、建築家で「仕事のあるひと」と「仕事が全く取れない人」がいます。これ、建築の腕、能力とほとんど関係ないのではないかと思います。実に内容が良く、ほんとうに優れた建築や魅力ある個性的な建築を作って、それが施主の目にとまって注文が増えるという建築家は極めて稀ではないかと思います。

 よく勉強していて、建築史や建築文化の話をしても面白い人なのに仕事がさっぱり無い。一方そんなのどこ吹く風。大江宏と堀口捨己の違いも分からない。今の売れっ子スターのことしか知らない、という人に仕事がどんどんくる。設計(デザイン)の腕は二人ともそこそこ変わりはないのに。

これは、つまり仕事がどんどん取れる建築家は、自身の中に「ミスター電通」の能力を生まれながらにして備えている。つまり施主を建築でなく「人柄」でひきつける力を持っているのです。たとえば予算オーバーしても、仕方がないだろうと許してもらえる 才がある。変更しても許されるのです。金を持っている人は追加を出してくれることもある。しかしその才の無い建築家は、予算オーバーしていると、信頼を失い、怒らせて、挙句の果ては変えられてしまうのです。失敗してトラぶった時も同じこと。「ミスター電通」が自身に同居している人は、怒られない演出ができるのです。建築家はリッチではないので、安倍さんのように別に雇うことができないので、自分でやるしかないのです。

私?大きなお世話だ! 


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