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2016年10月07日(金)

インチキ契約書

 大半の住宅作家・建築家の皆さんは「今さら」と言われるかも知れませんがあえてお聞きします。

 住宅を銀行などの融資によって建てる場合、実際にお金が下りるのは、工務店と「工事契約」を結んで、その契約書を銀行に提出して、2,3週間(?)してからですよね?

 もし建築の費用を、設計料も含めて一切をそのお金に頼っている場合、それまで設計料も払えないし、着工もできない、ということで間違いはないでしょうか?

 たとえば5,000万の住宅を建てる場合、設計料を500万とします。構造設計料は80万円、設備設計料は40万円とします。構造、設備は「確認申請」が下りた時点で、監理費を除く設計料を請求されたとすると、建築家は一銭ももらっていないのに建て替えねばなりません。(勿論、施主からの支払いがあるまで待ってくれる構造、設備もいますが)

 さて、この現状を皆さんはどうされているのでしょうか?

実際には、基本設計料の125万円は施主の手持ちで払われ、実施設計の途中で、「ニセ」の契約書を作って、とりあえず銀行に提出。そして融資が実際に下りたころ、正式な実施設計も終わり、本物の契約書が出来て本当の契約。そして次の日から即着工、と言うのが、現実ではないですか?

 もしそのとおり行われているとしたら、このインチキ「契約書」をつくる実態を改めるべく、建築士会や事務所協会は立ち上がるべきではないでしょうか?

 自民党のインチキ「白紙領収書」の報道を読んで、建築界も考えるべきと思った次第です。


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