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2017年02月09日(木)

黒沢隆先生の弟子の会

「黒沢隆先生の弟子の会」に呼ばれて行ってきました。渋谷の「麗郷」の地下でした。ここに初めて連れてこられたのも、足繁く通ったのも彼とでした。「弟子」たちの粋な計らいです。

 彼らとも、ほとんどが4,50年ぶり。彼らは皆クロ研のメンバーで学生でした。ほとんどが定年退職して、いい爺さんになっていました。その中に一人、私の研究室の最古参の女性が混ざっていて、(婆さんというイメージがまったくない素敵な女性)、家が鎌倉なので、黒沢さんに可愛がられていました。入院してからは2,3日おきに行っていたようですが、ある日行ったら、ベッドが空だったと言います。

 黒沢さんの思い出話は尽きませんでしたが、中でも衝撃だったのは、彼は透析をすればまだ生きられたそうです。十分長生きが出来たそうです。彼はそれをきっぱり断った。

 私は最近、いくつか彼に聞きたいことが生じたのに、と悔やまれます。しかし彼らしい。私にはその美学、真似ができるか自信がありません。その美学を身に付けていることは、実は「個室群住居」を理解する条件(資格?)だと思います。

 今、鹿島出版会の、これまで出した出版物の総まとめをしているようで、その中の「都市住宅」誌の黒沢さんの号に関して先日原稿を出しました。このことを書きたかったけれど間に合いません。そんなもんです、人生って。


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