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2017年03月05日(日)

トップの賠償負担

民間の組織のトップは、その組織が犯した「ミス」は、賠償を負担しなければなりません。設計事務所はスタッフが犯した設計ミスで、賠償金を払わなければならなくなったら、スタッフに払わせないで、トップが負担して払います。たまったもんじゃあないから、建築家の賠償保険に入っています。

 私の知っている民間の「確認検査機関」は、ミスや見解の違いで裁判で負けたり、損害賠償を請求された場合のために保険に入っていました。で、けっこうミスはあるようです。事実、裁判で負けた例も知っています。

しかし、民間の検査機関ができる前、一度も市や区の建築審査課の役人がミスをして、課長が払ったなんて聞いたことがありません。行政の場合はどうなっていたんでしょうかねえ? ミスが無いなんてあり得ないのに。

それで今、都が決めた豊洲移転の問題で、何百億の「損害」が出ていますが、結局誰が払うのでしょうか?誰に払わそうとして騒いでいるんでしょうか? 石原さんが判を押したんだから、石原さんに払ってもらうんでしょうか? 無理でしょう? まあ10億は払えるとしても、とても足りません。

都知事のとき「部下が、大丈夫だと言ったから信じて判を押したんだ」と今になって云っているのが気に食わなくて、騒いでいるのだと思います。私は、彼の手続きは正統だと思うのですが、百歩譲って、「彼に責任がある。何でもっと真剣に検討しなかった?」と追及するなら、週に一回しか登庁しなかったことで有名なのに、その時何も言えないで、あるいはしかるべき「弾劾」などの手段を取らずに、コソコソ、ブーブー云っていて、(3期?やったんでしたっけ?)それだけ任せておいて何を今更!と思います。

昨日のあの会見、「石原慎太郎らしくない」とみんな言いますが、私は、いかにも石原慎太郎らしいと思いました。上げ足を取られるような失言をボロボロしていましたが、かれは「失言」だとは思ってない。それを想定して会見なんて止めさせようとした側近を払いのけて出てきたところもいかにも彼らしい。

 

ともあれ、「トップの賠償責任」って、どうなるんでしょうかねえ?


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