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2017年04月05日(水)

礼儀の常識

昨日TVで芸能人がどれだけ「常識」があるか、格付けをするという娯楽番組を観ました。これは正月にやっている芸能人がどれだけ本物が分かるかの格付け娯楽番組の二番煎じですが、正月にやっているその番組が大好きなので、きっと面白いだろうと期待して観ました。

ところがなんとつまらないことか!途中で止めました。

正月のは、1,000円のワインと10万円のワインを飲み比べるとか、1億円のヴァイオリンと5,000円の練習用のヴァイオリンを聴き分けるとか、とにかくそのゲームの発想が実にうまい。ところが昨日の「常識」を知っているかの格付けはまったくつまらない。何故つまらないのか?

ひとつには、今日では礼儀作法の常識が完全に崩れていて、説得力と関心がほとんどなくなったからだと思いました。だから正解を言われても「?」と多くのひとが思ったに違いない。

それで実は三日前にたまたま若いひと(中年?)と飲んでいて、最近感じていた私の「常識」が、若いひととズレテきていることを確認したばかりでした。

その1:タクシーに乗るとき、若い人がさっと先に乗るのです。そういうことが二、三回ありました。勿論彼は私を「先生」と呼び、いつもは丁寧に礼をつくす人なので、私を無視したわけではなさそうなので、それについて聞いてみました。すると、先に乗ると奥まで腰をずらすのがいやだろうから、目上の人を楽にしてあげるためですよ、と言いました。

その2:若いひとが私のうちに訪ねてくると、私が「じゃあ、このくらいにしましょうか」と帰るタイミングを見計らって声をかけないと、いつまで経っても彼の方からは腰を上げよとしない。私の世代は、目上のひとを訪ねた場合、頃合いを見て腰を上げてご挨拶するのが、実に難しかった記憶があります。勿論こちらから言わなければ失礼なのです。

しかし最近の若い人は決してそれを言い出そうとしません。それを聞いてみたら、「先生の話を打ち切らせるのが失礼だと思うんですよ」だから先生の方から「帰れ」と言われるのを待っているんですよ、と言われました。

お通夜に黒の正装で行くのは失礼とか、香典袋にピン札を入れてはいけないとか、香典袋の名前は薄墨で書けとか(筆ペンで書けるはずがない)。昨日の番組でも玄関閉めて外に出てから再度お辞儀するとか、みんなバッカじゃない!?と思ったでしょう。番組の失敗です。


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