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2017年04月14日(金)

オーバーブッキングーその2-つづき

(つづきです) 実はオーバーブッキングでエコノミークラスの客をビジネスクラスの席に座らせたトルコ航空の話にはもう一つ事件があったのです。

 それは、エコノミーからおばちゃんたちが乗り移ってきていた時、前の方の席から「あーら!先生!!」と若い素敵な女性が手を振ります。びっくりして見ると、岩岡先生の彼女(今は奥様)です。なんと、短パンをはいてサンダル履きです。Tシャツのようなラフな服装で、ひときわ目立ちますが、どう見てもビジネスの客には見えない。いや、私が野暮で、この方がよっぽどイマ風で似合っているのかもしれませんが、とにかく派手でラフです。

 彼女は機内の混乱をよそ目に、席を離れて話に来ました。彼女はフランスに住んでいるのですが、バカンスでトルコを旅行して日本に行くのだと言います。もちろん正規のビジネスクラスです。

 ところがその時他の席では、とにかく1人、規則でエコノミーに戻らなくてはならなくなり(2回前のコラム参照)、客室乗務員は、正規のビジネスの客と移動してきたエコノミーの客と選別して、移動してきた客に戻ってくれないかと説得している最中で、カッカしています。

 私は、乗務員から彼女はエコノミーの客とみられているのではないか? 気が気ではありません。案の定、客室乗務員が来て彼女に何か言います。すると彼女は流ちょうなフランス語で何やら云って、知らん顔をしています。乗務員は誤って去りました。その後もしばらく彼女と話をしていました。

 私はこのときどういうわけか(もしかしたら岩岡先生に日頃頼まれていた?)、早く結婚しなさい、そうしないとあなた方は一生結婚しないですよ、と爺くさい余計な説教をしたことを憶えています。機内の混乱をよそに、不釣合いでした。

 それから十何年かして、結婚式の知らせをもらいました。 


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