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2017年07月23日(日)

「日本橋」に覆いかぶさる首都高

前の「東京オリンピック」の時にできた「日本橋」を跨いでいる首都高速道路を地下に埋める工事をする。2020年のオリンピックが終わったら着手するそうです。小池さんと国交大臣が表明しました。

あのコンペは何だったのかと愕然とします。実は十数年前、誰の政権だったか、とにかく景気の良い話がいろいろ持ち上がっている時、その「日本橋」の話が出て、今のままではいかにも景観上見苦しい、なんとかならないか?と財界の大物たちにも検討するように依頼しました。また、あの辺の「日本橋を守る会」が中心になって、どうしたら良いかコンペが行われました。

半世紀前には、都市発展の美学のように高速道路をところ構わず張り巡らして、景観を破壊していった。それを「あれはまずかった」という人たちがせめて「日本橋」を取り戻そうとしました。それでどうしたら良いかコンペにしました。私も応募しました。

あの時、たしか地下に潜らす案はダメと言う条件が付いていなかったかと思いますが。(理由が思い出せませんが・・・地下鉄とぶつかる?)ところが今度の計画は地下に潜らすようです。どうなったんでしょうか?あれは何だったのでしょうか?

で、あの時一等が決まりましたが、その後どうなったか立ち消えになりました。それで思うのですが、建築家って、なんと無力でダメなのか。右向けと言われれば右を向き、左と言われれば左を向く。お預け!と言われれば、何故か分からなくても「よし!」と言われるまで待っている。ただただ餌を食いたくて。何と情けない職業か。逆らえる建築家はほんの一握り・・・嗚呼

蛇足ですが、「日本橋」に覆いかぶさる首都高速を退けるより、「日本橋」の場所を変えたらどうだ?と云った人がいます。「良い発想だろう!作家の発想とはこういうもんだ!」と自慢して言いました。誰だと思います??慎太郎さんです。あのころからおかしくなったのでは?


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