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2017年08月12日(土)

仮想のデュエット

昨夜TVで仮想のデュエットを映像技術でつくって見せていました。たとえば美空ひばりと天童よしみや、石原裕次郎と今日の浅丘るり子を一緒に歌わせるという企画です。よくできていました。見破れません。

私はステージに落ちる影からおかしいところを探しましたが完ぺきでした。

そこで考えたのですが、建築でもやってみると面白い。雑誌や作品集で発表される建築は、実際に見に行く人はごく限られている。ほとんどは雑誌の上だけです。 だから、いっそのこと、まったく仮想の建築をつくって本を作る。昨日のTVはかなり金がかかったそうですが、本のうえでやるのはCGで簡単に作れるから見破られないものでも安価でできる。

昔「都市住宅」誌で、仮想の建築をつくってやっていましたが、そのころはCGがないから模型でした。だからそれとはまったく違います。

今日でも、コンペや、計画案をCGで発表して、もう出来たのかと思わせるような現実とそっくりなものがありますから、だから、その違いが大切です。表現は現実でも仮想としての魅力が無ければなりません。やなせたかしのような漫画とは違います。現実的妄想力が問われます。

ある団体が建築家に夢の仮想建築を作らせてカレンダーを作りましたが、内容が貧困で魅力に欠けました。マンガになるか発想力の乏しい絵になるか。いかに難しいかが分かります。こんど展覧会を企画してみたいと思っています。ご意見をお待ちします。


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