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2017年08月30日(水)

国立大付属校

国立大学の付属校が「エリート化」しているので、入学試験を止めて抽選で選ぶという、滑稽な話が出ているようです。理由は、付属校の目的が 〇実験的・先導的な学校教育を行う、 〇教育実習の実施、 〇教員養成に関する研究への協力で、それが「エリート化」しているとできないからだそうです。

そんなことくらい、普通の私立でも公立でもできないのか?不思議です。「実験校」を作ればいいだけです。

私、実は中学も高校も「学芸大学附属」つまり国立大学の付属でした。しかも高校は1期生です。つまり私が中学卒業の時「付属高校」ができました。

私は中学時代、美術や演劇が好きで、美術館巡りや観劇にばかり夢中でした。しかも文学も好きで、親に隠れて小説を読みふけりました。おかげで高校受験の準備などまったくできていません。

付属中学は確かに優秀で、まわりの友人たちは全国規模のテストがあると、ほとんどは全国ベストテンで発表される生まれながらの優秀な奴らなので、それにつられて勉強しない。私は優秀ではなくボンクラだったから、そろそろ受験の準備という時になって途方にくれました。

ところが年が明けるころから「付属高校」が出来るらしいと噂になり、それの神頼みでますます準備をしない。まさか付属中学の我々を見放すことはあるまい、とタカを括っていました。

優秀で自信の有る奴はみんな都立高校を受験して出て行きます。私は受ければきっと落ちるから「付属高校」に望みをかけました。周りを見るとそういうボンクラばかりがじっと待っています。

で、ギリギリになって、結局できたのです。内部からはほとんど無試験で全員入りました。一期生はバカばかりだろうと思っていたら、決まった顔ぶれを見て驚くことに、優秀な奴が入っているのです。特に女性は優秀な人が多いのです。

後で聞いたのですが(噂)、学校がレベルを保つために、優秀な奴を引き留めて、他に出て行かないようにしたようです。初めから「国立大の付属校」は高いレベルを作ろうとしていたのです。それを50年以上も過ぎた今になって何故バカを入れるんですか?税金の無駄です。

真に優秀な奴に囲まれていたので、ほんとにいい勉強ができたと思います。一番勉強になったのは、優秀な彼らとは競っても絶対にかなわない、と同じ土俵で努力したってたいして役に立たない、ということを悟ったことです。いまだに役に立っています。

抽選などして、優秀な奴が入らなかったら、目も当てられませんよ。抽選だと平均化すると思うのはバカ。そんなところで教育の実験や研究をしないでくださいと言いたいです。国が「優秀な学校」を作らないと、政治家の劣化に見るように、日本ダメになりますよ。できない奴は教育してもできないのです。出来る奴は放っておいても出来るのです。

教育ってそんなもんですよ。


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