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2017年12月19日(火)

談合は悪か?

リニア新幹線の工事の入札を巡って、大手四社が談合したと言って、騒いでいます。(竹中が入っていないのは土木をやっていないから?)

私は新聞やTVを見て、次第に腹が立ってきました。

誤解しないでください。談合と言う「不正」をして、悪いことをしているからではありません。

本当に悪いこと、しているのかよ、と疑問に思うからです。

どこかの解説にこんな一文がありました。「公正な入札が阻害され、本来より高値で工事が発注されるとしたら、その差額は利用者が負担する……」

これって、完全に業者性悪説です。それに腹が立つのです。そもそも「本来」の価格とは何か?

この工事は非常に規模も大きく技術的にも難しい。超大手(スーパーゼネコン)じゃないとできないとも言われています。その中でも、条件によって得手不得手があるとしたら、それをうまくやり繰りして分担を話し合うのは不正とは言えないのではないか?

 それをとにかく他社より安くしようとすれば、そこにたいへんなリスクが隠れていることも考えねばなりません。安くするために品質の悪い材料を入れる。無理をして働かせるから精度が落ちる。それは検査で見抜けると思ったら間違いです。検査だけで100%見抜けるはずがない。10年後20年後に影響が出るかもしれません。見抜けていれば事故など皆無のはず。

 工事を合理的に安価にする話は省略しますが、超大手ゼネコンはとっくに研究し尽くしているでしょう。それ以上競争をさせて安価にさせるなら、手を抜かれても文句は言うなと言いたいです。

 折しも、豊洲の問題が出ています。入札をしたら、予定価格ではどこもやらず不調になった工事が続出して、やり方を変えざるを得なかったと。つまり業者側が開き直ったのでしょう。入札制度そのものを改革しなければならなくなるでしょう。

 もう「建設業者性悪説」を前提にすることは正しくありません。

 「工事入札で叩き合って、値切るだけ値切って良い家の出来るはずがない」と私の本に書いたのですが、売れませんでした・・・だからなんだ!


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