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2018年01月29日(月)

断定口調・その2

安倍さんの断定口調の演説にみんな惹かれている、と前回書きましたが、僭越ながら私の経験。

 施主を説得するときの話です。私は建て主を探すイベントに何十回となく参加しました。その時の経験です。

 私の作品の前に立ち止まって、「これって、幾らで出来たんですか?」と客。「2,500万円です」「何坪ですか?」「30坪です」。しばらく見ていて「うちは25坪くらいでいいんですけど、2,000万円しかないんです。できますか?」 「出来ます!」 「え?2,000万で出来るんですか?」「出来ます!」この一言が問題なのです。施主は嬉しそうな顔に変わります。そこで「まあ、どうぞおかけになりませんか?やってあげますよ」と言うと、もう施主は大喜びでテーブルに付きます。

それをはじめから、消費税は含むのか?とか設計料は? 床暖房は無理ですよとかガラスもペアーガラスは高くなりますし、エアコンも全部は到底無理だし。そういう条件次第ですよ。2,000万円じゃあかなり無理ですが・・・なんて細かいことや条件を先に出すと、大抵座らずに素通りします。

 ましてや、家はシンプルに限ります。生活は住む方が生活思想にあわせて、生活の中で作っていくものです。その舞台装置を作るのがわれわれ建築家の仕事でして・・・なんていうことを口角泡をとばしてしゃべると施主は逃げます。

 勿論25坪を2,000万で作るのは条件に依ります。しかし打ち合わせを始めてから詰めればいいのです。

 安倍さんだって所信表明演説の時、できるかどうか北朝鮮次第だし、国際社会に訴えてはみますが、関心をもってくれるかどうかは国際社会次第ですから、何とも言えません、などと言ったら、こんなに支持率は上がらないでしょう。

 だけど断定すれば、国民はみんな安倍さんを支持します。学ばない手はありません・・・え?? いつもと言うことが違う? それがどうした!


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