ホーム »  コラム  »  寿司とわさび

2018年02月19日(月)

寿司とわさび

「築地直送」といって、魚介類を扱うちょっと大きなスーパーがあって、そこに握りずしを売っています。昼めし時通りかかってタイミングが良いと、弁当のように詰め合わせになっているので、買うことがあります。普通のスーパーよりおいしいです。

ただ醤油と生姜が小さな袋に入っていて(あれ、きらい!)、まあ、それは弁当形式だから家で食べない人もいるので仕方がないと思っていましたが、或る時買ってびっくり。わさびの小さな袋が付いているのです。サビが効いているのが好きなひとのための補充用かと思ったら、なんと中の寿司は全部サビ抜きなのです。自分で付けて食べろということらしいのです。

何でそんなことをするのでしょう? わさびが食べられない人は、上のたねをとって、わさびをどければ良いじゃあないですか?

まあ、たとえ少数でも弱者(特異体質か病気の人)のために普通の人が譲るという精神なら百歩譲って我慢します。

しかしそれをある人に話したら「子供のためよ」と一蹴されました。

我慢なりません。そこまでしてガキのために大人が我慢して犠牲になるのか? いや、大人が犠牲になるのではありません。日本の食文化が犠牲になるのです。寿司職人にとってわさびは、建築家が窓のカーテンやブラインドを決める時のように、重要な要素であり技なのです。

そもそもわさびが食えないようなガキに寿司を食べさせようとする親が間違っています。

もっとも先日とんでもないすし屋のPRを見ました。「めいめいの好みを注文で握ります」??? それってすし屋の当たり前じゃない?ってあるひとに話したら、回転ずしに慣れている人は、めいめいのために握ることが特別なのよ、と教えてくれました。

そこで反省しました。そもそも寿司をスーパーで買うことが大人じゃない。もっと格好のいい大人にならなければ。ガキに日本文化が壊されてたまるか!


ページの先頭に戻る