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2018年04月14日(土)

岡本町のNさん

 昨日岡本町のNさん(建築家)に呼ばれて、お宅を訪ねました。岡本町は多摩川側が、急傾斜というか段差がある町で、Nさんの家もその突端の段差をうまく利用して素敵にできています。別に大胆ではなく「尖ったところ」もなく手堅くできていますが、かなりレベルの高いデザインで、素晴らしい空間を楽しみながら長居をしてしまいました。

 実はこの方、数年(56年?)前に御夫婦で駆け込んでこられ、裁判に負けて3,000万円近く、取られることになったので力を貸してくれと言われるのです。(以前このコラムでも書きましたから省略しますが)

しかし頑張られて、逆転全面勝訴。しかし向こうの弁護士も頑張って、異例のようですが最高裁までねばりましたが、やはりこちらが全面勝訴。あれから1年が経ってほっとしているのです。

で、何が言いたいかというと、幾つかありますが、まず「逆転全面勝訴」と言っても、実際には2人で組んだ弁護士料は1人分しか出ない。

名古屋高等裁判所でしたが、交通費も弁護士1人分しか出ない。Nさんの分も出ない。何百万円もかかったようです。

勿論説明や反論のために要した手間、その間の仕事の犠牲、計りようがないようですが、一切こちらが損をするだけ。

そして、1審で負けた時、相手の弁護士はかなり意気揚々と、宣伝したかったのでしょう、専門情報誌に、トクトクと解説していました。

情報誌には、まだ決着が付いていないのだから、一方的な掲載は止めてくれと抗議依頼しましたが、無視して向こうの弁護士のことだけを掲載しました。こちらの迷惑より、向こうの弁護士に言いくるめられたのでしょう。(マスコミはダメ。当てにならない)

しかしいまだに二審逆転勝訴、最高裁までいって、上告棄却の結果は報道されていません。(マスコミは間違ったことを伝えたままです。ダメデスネエ)

私は初めから1審の判断はおかしいと思いましたが、裁判中にその特殊な敷地になんと家を建てて住み始めたのです。考えられますか?係争中ですよ。いかにも初めから仕組んで難癖を付けて、稼いだ金で建てることを予定していたようなやり方に、それを聞いたとき開いた口が塞がりませんでした。

ともあれ、終結して、思い出話ができるようになりましたが、つくづく今の世の中の建築家の怖い立場を実感し、皆さんにも伝えたくて。


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