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2018年11月10日(土)

豊洲の悪口

豊洲の不平不満が出ています。

マグロの競りをするところに大きな柱があって邪魔だ。「柱の多さなど建物の構造による使い勝手の悪さ」と指摘したり「建物が立体構造になったことも作業効率を悪化」させている。築地のように通路が広くないからターレが集中して身動きがとれない等々、散々です。

ここを設計したのは「日建設計」という日本を代表するような、手堅く、優秀な設計組織です。(私と考え方は違いますが…)

工事途中でも、土が埋まっているところが空洞になっていて、「間違いだ、誤魔かしだ」とさんざん叩かれました。

私は、ちょうど一段落したころ、日建設計の社長と会合で会ったとき、「信じているけど、もっと意見を表明したほうが良いんじゃあないですか?」と言いました。しかし設計者としての守秘義務もあって簡単にはいかないだろうことを、誠実な彼の会話から察しました。

しかし、今回のようなことを言いたい放題に放っておいたら、大げさに言うと建築家の不信にもつながることになりませんか?

設計というものは「調整、やりくりの仕事」だと言っても良いくらい、あらゆる条件の中で解決を調整して決めなければなりません。解決が万人、万事にとってベスト(満足)ということはありません。

で、これは一種の公共建築なんだから、もう守秘義務もないでしょう。

市場側のどういう人が、どういう条件や要求を出してきて、最終決定をしたのか?

施主の最終承認(決定)がなく、設計者が勝手に決めることはないはずです。施主の責任者にも「柱が邪魔」なことを説明してもらいましょう。そう、市場側の担当責任者にも説明責任があります。

あらゆる条件のやりくりの中で、誰にとっても満足する解決があるのに、それを設計者が出せなかったなら、設計者がアウトです。

しかし何かを捨てなければならない場合、施主(使用内容の専門家)がその判断をしたのなら、施主側が責任を持たなければなりません。(話はそう簡単ではないでしょうが・・・)

バカマス(バカなマスコミの略)はそういうことを徹底的に追求し、指弾するのはその後ではないですか? 何故そうなったかも検討せずに、悪いことだけをギャーギャーいうのは、だから「バカマス」と言うのです。

日建設計さん! 政治家のように隠さず、誰に忖度することもない、説明責任を果たしてください。


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