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2019年01月05日(土)

老いてもなお

正月早々「朝日」の一面に「老いてもなお仕事する理由」という見出しが出ていました。

――― ヤカマシイ! 大きなお世話だよ!

 つづいて「長い老後を生きるためには、働かざるをえない」と解説が出ています。

――― そうか、それはお気の毒だ。でもみなさんは安倍自民を応援しているから、しょうがないでしょ… と思いながら、いやいやそんな失礼なことを言ってはいけない。私だって、箱根駅伝で東海大が優勝したことをことの他喜びましたが、理由は「これで当分年金が減らない!?」

 たしかに私も「長い老後」に入ったのかもしれない。日本男子の平均寿命の齢になりましたが、まだ死なずに昨年も仕事をしました。

 一昨年三階建ての新築をやって、これで打ち止めにして、小説家にでも転向して建築界の暴露小説でも書いてみようかと思っていたら、近所の方で「20年前から、チキンハウス(拙宅)が気になっていて、機会があったら頼もうと思っていた」とリフォームの依頼で訪ねてこられた方がいて、しかもガルバが好きだ、シルバーの感じが良いとおっしゃる。そう言われれば寝掛かっていた闘志がムラムラと起きて、ハードボイルドの元スタッフと協働して、建売のようなどうしようもない家をパンチング折版ですっぽり包む改修工事をやりました。

 これが良いんですよ。

 ハードボイルド君は改修工事のプロトタイプ作品にしようと思い、私はアート作品にしよと思い…とにかく完成。

 そうしたら、暮れになって、古くからの知人の改修の相談に乗っていたら、簡単に当たりを付けた工務店が、私の認識している倍の予算を出してきた。

「ザケンナ!!そんなはずはない」と得意の「ローコスト精神」がムラムラと起きてきて、「この予算でできないはずはない!やってやろうじゃあないか」とスタートすることにしました。

最近つくづく思うことに「金が無いなら建てんなよ!」と人のために何で建築家が金の苦労をするんだよ、といういつもの「暴言」にはしばらくフタをして、私の神髄:「ローコスト精神」=無駄と華美を敵にまわすストイシズムの美学ーーそもそも、たかが住宅に余計な金をかけるな!ーーの精神をを引っ張り出すことにしました。

 という新年の幕開けですが、どうか今年もご支援、ご鞭撻よろしくお願い申し上げます。


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