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2019年02月17日(日)

「都城」が壊される

あの「都城」が壊されると決まったようです。また「菊竹建築」がひとつ消えます。なんとか壊さずに生かしていく案を、学会が募集していて、理由は知りませんが応募の締め切りを今年の1月末に延期した。しかし締め切った数日後に「壊す」と市長が正式発表した。まさか提案が集まらなかったんじゃあないでしょうね。

数年前、個人的か学会の委員会としてか知りませんが、遠藤勝勧氏たちを審査委員にして湯本氏が「保存して生かしていく案」のコンペをしました。数点出て、発表会があるというので見に(聞きに)行きました。悪いけど「大学院の修士設計の方がましかもしれない」と思いました。そして「もう無理だな」と思いました。

そのコンペを、学会は知ってか知らでか、今回学会として広く公募しました。そして締切日を延ばして、結果は知りませんが、数日後に「壊す」と発表です。私は数年前に学会を退会したので、内部の情報はわかりませんが、一般にも公表すべきです。

こんなことでは、日本で「建築を残す」のは無理でしょう。根本的に考え方を変えたほうがいい。

建築は町や人のように、変わるもの、亡くなるもの、無くなるものと考えるのです。

「メタボリズム」思想の最大の欠点は、建築を新陳代謝する生物体になぞらえましたが、新陳代謝の先にはやがて老化があり、必ず死を迎え消滅することを語らなかった。

とりあえず学会と家協会は、藤塚光政、篠山紀信、蜷川実花(いつもと被写体が違う)の各氏にお願いして写真に撮ってもらう。映像作家にも記録をお願いする。そうやってとにかく記録を残すべきでしょう。

早く考えないと、次もすぐ出そうです。



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