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2019年05月23日(木)

ルーブル美術館・ガラスのピラミッド

I.M.ペイが亡くなったと数日前の新聞に出ていました。

ルーブル美術館の入り口に建つガラスのピラミッドで有名です。大量の客をさばく為にガラスのピラミッドをつくって地下に導き入場させる、凄い発想です。石造りの重厚でクラシックな建築のアプローチとして、まったく異質なガラスのピラミッドを思いつくとは、非凡な力としか言いようがない。それでも行って実際に見るまでは、不釣合いじゃあないのか? 違和感があるんじゃあないのか?と疑っていました。

しかし実際に見ると「これしかない!」と唸らせる傑作でした。私は初めて行ったとき、(仕事柄)中はトラスにばかり目がいき、外は、どうやってガラス磨くんだ? とバカなことばかり考えていました。そして何回目かに、なんでこの広場にしっくり収まっているのだろうかと大いに感心して眺めたものでした。

実は誰から聞いたのか思い出せませんが、あのピラミッドの角度はさんざん悩んで検討し、スタッフみんなに聞いたそうですね。それであの角度に決まったとか。そう言われてみると、あれより急でも緩くてもダメで、あの角度しかない。単なる思い付きではない、練りに練った結果です。

ところで先日火災を起こしたノートルダム寺院。マクロン大統領が5年で修復すると言って笑われていましたが、もしかしたら「ルーブルにガラスのピラミッド」と同じような奇想で、凄いものを5年で作るかも…やっぱりパリは芸術の都です。イイですね! (それに引き替え東京、神宮の・・・)


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