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2019年08月09日(金)

近代建築の終焉

近代建築はとうとう決定的に終末期を迎えました。(ポストモダンの後の後期近代建築も)

 新国立競技場が完成するからです。屋根が木で作られていて、相当珍しい光景になることでしょう。(あれって木造?)

 しかし設計者の隈さんは「日経アーキテクチャー」でこんな意味のことを言っています。

 「目立ちたかった…コンクリートと鉄は、もう先輩(安藤、磯崎、伊東ら)がやっている。現代建築をちゃんと木で作った人はまだいない。だから自分は木で・・・」(筆者抜粋)

 これは近代建築のもっと先輩、コルビュジェやミースたちが、「コンクリート、鉄、ガラス」と取り組んで近代建築の華を開かせた精神(動機)とは、違うように思います。

 丹下健三も「国立代々木総合体育館」を鉄の吊構造でつくって、世界をアッと言わせた。あの建築を見て「建築家になろう」と決心し、大成した建築家を沢山知っています。

 「新国立競技場」を見て「建築家になろう」と決心する若者はどんな建築家になることか? その頃はきっと(私が言う)「建築家」は絶滅危惧種になっているかもしれない。

 自分の部屋も涼しくできないで、なにが建築家だ? ・・・ウルサイ、暑い!

 


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