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2019年09月14日(土)

働き方改革と住宅建築

「働き方改革」は日本の「住宅建築」をダメにする、と思います。

 先日P設計事務所が過重労働で訴えられて新聞に出ました。あれからどうなったでしょうか? 

ところで住宅を主にやっている2,3人の設計事務所。ここでもバレルと摘発を受けて、すぐ罰金をとられるそうです。いかに内緒で頑張るか。

 住宅の設計・監理というものは、1軒をそんなに多人数で手分けできるものではありません。一人で担当するのが質的には理想。それに助手的な1人を付ける。

 それで設計期間は、うちでは40坪くらいの新築で平均6か月、工事(木造)に6か月が平均的でした。合わせて1年でした。

 優れた住宅を建てている友人は「設計半年で良くできるな」とあきれていました。

 事情によって、どうしても4か月でという場合、毎日終電までの残業です。しかも経費の関係で、手伝いは経験の少ないバイトを入れます。設計料が10%だと仕方がないのです。

 設計に1年くらい見てくれる施主はめずらしい。だから今後残業が出来ない働き方で、4,5か月でという住宅は手を抜くしかないのです。あるいは住宅会社が益々決められた型にはめて作る住宅に乗るしかないか・・・ 

 工事も、現場監督は私の知る限り、会社に帰るのが8時9時。そこで事務所との連絡、翌日の準備、帰るのは10時ですよ。もうできなくなりますね。

 ところが昔、はじめて行ったある地方の現場、普通2か月でやると言います。半月が基礎工事、1か月が大工工事、最後の半月が仕上げと設備の設置 なるほど2か月です。ひっくり返って驚きました。設計は1か月、確認申請と図面3,4枚。その町の住宅を観たら、見せかけだけのオモチャ、「まあこれで良いなら出来るよね」と話し合いましたが、東京や神奈川では通用しないなと思いました。

 だけど「働き方改革」はみんな覚悟しなければなりません。そりゃあそうですよ、「仕事はするな」では良いものできるはずがない。それとも住宅建築の作り方、根本的に変えるかね。


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