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2019年11月21日(木)

i-新聞記者ドキュメント

●ご注意!内容に触れます。観る予定の方は読まないで。

久しぶりに手に汗を握る映画を観ました。

 「i―新聞記者ドキュメント」です。

 森達也監督(カメラも)が記者望月衣塑子さんを2年間追ったドキュメントです。

 望月さんは菅官房長官に嫌われているから大好きなのです(高校の後輩でもあって)

 1時間半、肩をコチコチにして見入りました。凄いシーンばかりでした。

 私、2年位前、社会部記者なのに官房長官の定例記者会見に出て、沖縄の「赤土問題」に質問した時から彼女には注目していました。答える菅さんは記事でも読んでいましたが、映像で見たら、実に感じの悪い人。

 内容は長くなるから書きませんが(絶対観るべき)、この映画を、菅対望月、安倍対反アベ、望月対既製品の記者たち、マスコミも安倍贔屓と反アベに割れて、それぞれのバトルの面白さ、といったものに矮小化して見ない方が良いと思いました。

 最後の方のシーンで、白っぽいぼけた画面一杯の二つの○が、カメラが引いていくと、坊主にされた女性の頭と分かる。パリの街を、子供を抱いて見せしめに引かれていく女性の頭でした。大戦が終結してドイツ兵が撤退した後、凱旋したパリの市民たちが、ドイツ軍占領時代、ドイツ兵と付き合っていたパリの女性たちへの憎しみだったとナレーション。裁判もせずに1万人が処刑されたとも…つまり、そこには個の理性はなく大衆(マス)や派が犯した罪、と言いたいのでしょう。

 昔TVで見たのですが、ナチスに引かれていくユダヤ人たちを見て見ぬふりをしていたドイツ人が、戦後「知らなかった」と言ったとき「イイエ、知っていた!」と言ったユダヤ人のシーンと重なりました。

 そして最後は、どこかの駅前で演説する安倍さんを取り巻いて、安倍と反アベの怒号のシーンで終わりました。派に分かれたりマスとなることが、いかに恐ろしいことかと見ていました。


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