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2020年01月07日(火)

退職代行

「退職代行」業とかいう仕事をTVでやっていました。

 会社を辞める一切の手続きを任せるのです。弁護士事務所がやっているそうです。

 退職金や、保険金や、諸々のもらえる金を請求する。

 たしかにもらえるものはもらわないと損だし、手続きは面倒でしょう。

 しかしそれだけではなく「辞めます」という意思表示も自分ではせずに代行屋に替わって言ってもらう。本人は黙って次の日から行かなくなるだけ・・・

 「世も末」と言いたいけれど、もう次の世が始まっているのかもしれない。

 昔、設計事務所をやっている先輩が「ボーナスをやった次の日に『辞めさせてくれ』って言われたんだよ」とか、別の先輩は「仕事も金も無くなったので、辞めてくれって言ったら、別のスタッフと組んで『退職金をくれ』って言いやがった。そんな金あったら止めるか!」と言ってやったよ。

 たしかに辞め時とか、辞め方は難しいものです。

 しかし昔は、今ほど荒んではいなかった。

 私も2年で辞めました。

 設計部の先輩たちはズルいんです。イェール大学やハーバード大学をまず受かってから「受かったから辞めます」と言いに行く。そうすると会社はあわてて(噂ですが)200万円を渡して「卒業したらまた戻ってきなさい」と言いました。

 私は、受ける時はそんなこと知らないから、アメリカ留学なんてとても金が無いし、早稲田の大学院を受けました。

受かったので、辞めようと思いましたが、その手続きの仕方を知らない。

そこで副社長(社長は大阪、東京は副社長)の秘書課に電話して「副社長に会いたい」と言ったら時間を指定されて、来いと言われました。

 マホガニーかローズウッドの物凄く高級な壁材、ふかふかのカーペットの、バカに広い部屋に通されて「辞めたい」と副社長に言いました。

 金がもらえると聞いたので、早稲田だから100万かな?ハーバードが200万なら早稲田だって200万円はくれるだろうと思いつつ「卒業したら戻って来なさい」と言うかな? そうしたら「いいえ、お金は要りません。事務所を開いて独立します」と答えて、断ろうと思っていました。

「どうするんですか?何処へ行くんですか?」(一流の社長は社員にも丁寧語だ)

「早稲田です」

「ちっとも良いことないのにねえ・・・わかりました。人事課が手続します」(ちなみに副社長も早大卒)

「・・・」

席にもどってしばらくしたら、課長に連絡が行ったようで

「社長に直接辞表を出しに行くバカがどこにいるか!」とこっぴどく叱られました。

辞表は人事課に出すことを初めて知りました。

 しかし昔は今のように荒んではいなかった。まあ、こんな世の中にしたのは安倍さんと菅さんだ。自民党も悪い。

 新年早々、暗い話でスミマセン。本年もよろしくお願い致します。


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