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2020年05月06日(水)

監視装置

コラムで「テレワークって何ですか」(4月20日)という話を書きましたが、若い人たちは「働き方」や「働かせ方」をITの導入に合わせて、自然と順応していくのですね。凄い時代です。

 私の若いころは、笑えないような涙ぐましい「働く」ことの話がいろいろありました。

 初めて勤めた会社の大阪のビルは、とても素晴らしいビルでした。便所も大きくて快適でした。

 タイムカードがあるから、みんな絶対に遅刻はしません。ところが先輩のIさんは一応時間通りに来るのですが、すぐいなくなる。そしてしばらく戻ってこない。便所で本を読んでいるという噂でした。しかし、たまに用があって課長が「I 君は?」と聞くと、「便所です」・・・「便所じゃあしようがない」と黙認でした。関西流の要領を学びました。

 一方、東京新大久保の有名な建築家の W 氏は、朝、所員が事務所に来て便所に行くと「糞は家でして来い!」と叱られることで有名でした。

 こういう話もあります。先輩がデンマークの設計事務所に勤めていましたが、名前は忘れましたが有名な建築家。非常に厳しい人で、決められた休憩時間以外、コーヒーも飲めない。(そういう事務所は多いそうですが)みんな緊張して図面を描いていたそうです。あるとき、所長がガミガミと怒った後、外出した。ガレージでエンジンがかかったので、「アー!行ったぜ、コーヒー飲もう!」と何人かが立ったそうです。そうしたらドアが開いて所長が忘れ物で戻ってきた。立っていた全員がクビになったそうです。

 だから今、テレワークといって家で仕事をする、もう「成果主義」というか、働きの内容を信じて働き方の形式にはこだわらなくなったんだなあ、今の若い人は凄いなあと思っていたら、「監視装置」というものができたとか。

 パソコンに「ちゃんと座って、決められた時間を守って仕事をしているか?」を監視できる「監視装置」を付ける会社が増えているそうです。 やっぱりちっとも変っていないようで・・・


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