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2020年05月21日(木)

スピーチの時どこを見る?

昔大学で講義をしていたころの話です。100人から200人くらいの教室で講義をするとき、どこを見て話をするか? 

 思い出してみると、前から5~6番目のところに座っている学生を見ていた気がします。

それが一番自然なのです。

 最前列には、たいへん熱心な学生が座っています。しかし、その学生たちに視線を向けていると、後ろの方の学生は疎外感を感じるのか、シラケます。

 また一番後ろの方を見て話すと、ヒットラーの演説のように大仰な「演説」になるのです。

 どういうわけか5~6列目の学生と目を合わすのが、教室全体が掌握できる気がしました。

 最近気が付いたのですが、安倍さんはスピーチの時、何故か人を惹きつけない、理由が分かりました。

 目です。

 目のピントが、聞いている記者たちを見ないで、プロンプター(透明の原稿映写装置)に目のピントが合っているからです。記者は向こうの方にいるのに、6~70センチの透明画板にピントが合っているのです。

 いかにも全体を見ていますというように左右に目を動かしますが、全体の記者に視線を向けているのではなく、左右のプロンプターに焦点が合っているのです。

 それが時々、正面のNHKのカメラに目を止める。その時はまさにこちらと目が合う。ぎょっとしますよ。あの視線。

 私が総理補佐官だったら、プロンプターは止めて、記者に語りかけて下さいと言いますがね。

 それに文章がうますぎる。原稿を書いているのは優秀な官僚なのでしょう。

 優秀な人の優秀な文章は「大学入試」なら通るけど、味もそっけもない。

 私は「文章が上手いですね」と言われるより「良いことおっしゃいますね」と言われる方がずっと嬉しい。(言われたことが無い!)

 上手い文章中身が薄い・・・安倍さん! 聞いてんの?

 


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