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2020年05月28日(木)

鳥の巣ご注意

 鳥の巣にご注意という、私としては面白くもなんともないことを書かせていただきます。

 もっとも伊集院静さんのエッセイを読んでいたら、風呂場の換気扇に雀が巣を作って、ひながかえったようで、換気扇を回すわけにもいかないので耐えた。おかげで減量にはよかったという話がありました。

 エッ、一晩か二晩のうちに卵を産んで、ひながかえった? と不思議に思いましたが、たぶん冬は換気扇を回さないで、その間に巣を作って卵を産んで、春先に子供がかえったということだろうと・・・

 建築家なので、すぐ換気扇の種類を考えて、結露を防ぐために風呂に入る時は、常に回して下さいなどと余計なことを考えたもんで・・・

 ところで本題。

 先日、しばらく人が住んでいなかった古い木造住宅の改築をやりました。

 そのとき大工が、近所から「戸袋に鳥が巣を作って、いつも大変ですよ」と言われたと言います。もう何十年も前の家なので、たしかに雨戸があって昔風の戸袋もあります。

 私はそれを取り払う設計だったので、壊してみると、中は枯れ葉や小枝とフンで大変でした。燕などはフンをするときは尻を外に向けて、中にはしないと思っていましたが、人間にもぐーたらな奴がいるように、鳥にも鶴や燕のような上流階級と、「渋谷スクランブル交差点」派がいるんだなあと思いました。 差別して悪いけどムクドリに違いない。

 そういえば昔、私の部屋の戸袋にムクドリ君が巣を作って子を産んで、うるさいので、閉めっぱなしの雨戸の戸袋からのぞくと、目の前のムクドリ君と目が合って、2階から落ちそうになったのを思い出しました。ムクドリ君はどう思ったか? 初めて見る人間、まあ悪くないか・・・と。 

 もう一つ恥を晒すと、去年、今仕事をしている部屋の雨戸。ここは普段は雨戸は閉めません。開けっ放しで使っていないのです。

 去年たまにはと思って、掃除をしようと、戸袋の中を覗くと、なんと蝙蝠が逃げ出しました。3羽です。うちの中に入られるととんでもないので、とにかく追い立てて、追っ払いました。普段出入りするところも見たことがないし、鳴かないから中にいることがまったく気づかない、不気味な鳥です。

 中には長い米粒のようなフンが一杯。乾いた虫の死骸のようです。掃除機を使うのも気持ちが悪いので、棒で丹念に掻き出して消毒しました。すごい量でした。

 もし今年だったら「文春」に見られて「コロナの発生源、実はここにも!」と大騒ぎになったでしょう。

 普段は気にもしませんでしたが、うちから数分歩くと、夕暮れ時、緑化地域の路上をけっこう飛び交っています。

 彼らのねぐらは洞窟だとばかり思っていましたが、建築がわかる蝙蝠もいるのかと・・うちを選ぶとはなかなか良い目をしているじゃあないか。

(蝙蝠に認められてどうする!)


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