ホーム »  コラム  »  「ヒゲダンス」のオリジナル

2020年06月04日(木)

「ヒゲダンス」のオリジナル

「ヒゲダンス」のテーマ曲は、R&B界の有名なひとの曲がオリジナルだったそうですね。

恥ずかしながら音楽の知識、教養が皆無なので、半分も理解できませんが「朝日新聞」の文化・文芸欄に出ていました。

 志村けんがどうしてもこの曲を使いたいと言ったそうですが、そうもいかないので「作り直した」そうです。そして「がらりと生まれ変わらせた」そうです。

 この欄の文を読むと「最も技術が要るのは、似て非なる曲をつくること」だそうで、それは山本直純のポリシーだったとか、そして「細部まで丁寧に、本気で彫琢するからこそ、人々の無意識に深く刻まれる」(彫琢・ちょうたくとは何度も手を入れ、文章や詩を、満足するまで直すことだそうです)と言ったとか、書かれています。

 「ひとのオリジナルから・・・」という話は、どの分野にもよくある話です。

 建築にもあります。

 「日本武道館」は法隆寺の「夢殿(八角堂)」を真似した? (そう言われた時、設計者の山田守は「真似なんかしてない。私の創案が八角堂に似ているだけだ」と言いました。さすが大物の言うことはワケが分からない) 

 丹下健三の「代々木屋内総合体育館」はサーリネンの「ホッケーリンク」に似てるけど…(弟子たちは決してそのことを口にしなかったが、ある時スタッフの一人が丹下さんに「あれよりずっといいですよね」と言ったとか、つまり「似てる」ということを言ってしまったようなもので、一緒にいたスタッフたちが一瞬固まったとか・・・挙げれば幾らでもあります。 (甘口エッセーでも書いてみたいですね・・・)

 こういう変な話もありました。

 「寅さん」が死んだので、山田洋次が近年「男はつらいよ お帰り 寅さん」をつくった。

 ところがその「コンセプトとアイデアの核」を出したのは私だ、なんの断りもなく上映するとは「モノづくりに携わるアーティストのモラルに欠ける」とあの横尾忠則が憤慨したという騒動がありました。彼が山田洋次と飲んでいるときこの映画の提案をしたらしいのです。それを山田洋次が横尾忠則に何も言わないで実現したということらしいのです。 

 その後どうなったか知りません。

 初めに話をしているとき、どんな話をして、それが作る時にどうなったのか? 他の者に分かるはずはありません。というよりまったく近づけない本人同士の微妙にして、時にとてつもなく大きな問題なのだと思います。

 イエ、最近そういう事件があったようで・・・ 


ページの先頭に戻る