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2020年06月25日(木)

潮時

 久米宏さんがすべてを止めるという記事を見ました、前後して具志堅用高さんもジムを閉じるという記事を見ました。

 久米さんは、長く続いたニュース・報道番組を辞めた時が「引退」だと思っていましたが、「ラジオなんですけど」をやっていたんですね。

 具志堅さんもリングから降りた時が引退だと思っていましたが、ジムを開いて、まだボクシングに情熱を注いでいた。

 自分で「潮時」と考えて、すべてから身を引くということが、どんなに難しいことか・・・

 会社や役所なら、「定年」という制度がありますが、自分で幕を閉じることの難しさ。

 自分が身に着けているあらん限りの美学をそこに出さなければいけません。

 「有終の美を飾る」なんて、言葉は知っていますが、それは言葉だけです。

  上手くいっていない人が沢山います。

 〇 若いころは、ひとの千倍の勇気と気力と正義感で駆け抜けてきた政治評論家(ジャーナリスト)が、今、音声の激しさだけで内容が伴わない姿をみると、しかも夜中までやって・・・哀しさを通り越して怒りが湧きます「もう 止せ!」と。

 〇 街角ですれ違っても、思わず手を差し伸べたくなる老人が、皺だらけの顔でマイクの前で直立して歌っていると、冷たい涙が出ます。かつての熱い涙は感動だったのに・・・だから「もう 止めてくれ!」

 〇 黒柳徹子さんが近藤正彦さんに「私の潮時だと思ったら教えてね」と言ったとか、何かで読みました。近藤真彦さんは、まだ声をかけない、美学があるのでしょうか。

 〇  先日、TV倉本聰の「やすらぎの郷」というドラマをやっていましたが、元有名俳優やスターたちのいわゆる老人ホームの物語。それを実際の往年のスターたちに演じさせている。スター本人が出ているのです。ドラマの中で(実際にも)何人か死にました。実物の老スターを使っていたから、見ませんでした。印象と夢は壊すものではありません。

 〇 私? もう一軒作ったら止めます。有終の美を飾りたいので・・・エッ??

 


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