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2020年10月23日(金)

言う場を間違える

「場をわきまえない」とは少し違いますが、最適な言葉が見当たらないのは、昔のひとはこういうことはしなかったということではないでしょうか。

 どういうことかというと、考えようによってはべつに間違いではないのに、議場のような正式な場で発言して、顰蹙(ひんしゅく)をかって、訂正や謝罪に追い詰められている議員がいます。

 これも飲み屋のカウンターで、酔っぱらった者同士でしゃべれば「うん、まあ、そりゃあそうだけどさあ・・・」で済むことです。

 場を間違えているとしか言いようがありません。

 テレビで、よく出てくる元気の良いタレントのような弁護士がいますが、議論がゴチャゴチャになった問題を、歯切れのいい口調で制します。

 「それは法律的には正しい。法律としたら、なんら間違っていないことです!!」と叫んで、話の流れをまとめようとします。

 それも場を間違っています。

 法律の話なら、裁判所の法廷で叫べば良い。

 法律に違反していなくても、しない方が良いことは、いくらでもあるのです。

 かくいう私も、今思い返してみると「それを大学の講義室で講義する話?」と言われたら、返す言葉もありません。


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