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2020年11月14日(土)

病室の設計

一週間の予定で入院しています。昨日無事手術も終わり病室に生還しましたが、医師も看護師も良くやってくれました。感謝!

但し病室が良くない、建築の問題です。

この病院は昨年建て直したばかり。外観は虎の門界隈の他のビルに比べてもなかなか立派なデザインです。

私の個室は13階。まだきれいです。

しかし、ベッドに寝たまま照明を消そうとしても、あと30センチで手が届かない。バカヤロー!

しかも部屋中の(バスユニット以外の)照明6個のスイッチが一か所に収まっています。つまり6個のスイッチが一つのプレートについている。覚えられますか? バカヤロー! 

しかも私が設計したら、照明は4か所で済ませます。

私は、スマホと深夜放送を聴く小さなラジオカセットと新書版一冊、テレビのリモコン、それと眼鏡を枕元に置かなければなりません。でも棚もサイドテーブルも何もない。バカヤロー!

手術の翌日は起きられたので、セットされている窓際のイスとテーブルに座ってパソコンを打ちました。ところが、真上にあるエアコンの吹き出しが「弱」にしても頭に直接吹き付けて耐えられない。消したら寒い。バカヤロー!

スイッチの位置や、吹き出し口の不快さは、本当は「設備屋」の問題。

しかし私が知っている「設備設計屋」を見ても、期待することは無理でしょう。彼らは配管の太さや勾配に夢中で、その設備が使用者にとってどのように必要か、まるで考えようとしません。考える力がありません。 

だから、やっぱり意匠設計のチーフがしっかりしなければなりません。ここの設計施工はスーパーゼネコン(設計は佐藤総合計画?)ですが、近頃の、一流でも若い設計部員は、ホテルのベッドルームならできるが、病室は、寝たまま手が届かなければならないという、そこまでは気が回らないのではないか。ダメだねえ!

ホテルといえば、ちなみに、先日泊まった赤坂のホテル「軍艦パジャマ」の3倍の宿泊料(差額ベッド代)です。そのくせ気配りと目配りは半分です。ダメだねえ!

「若い設計どもよ、「建物」で良いから、しっかり作れ!「建物」もロクにできないで「建築」を作ろうと思うな!」(註:「建築」と「建物」の違いの話は拙著「コルビュジエぎらい」(自由企画出版刊)59頁に出ています。ご参照いただけると嬉しいです)

 

 

 

 


 

 


 

 

 


 

 

 



 

 

 

 

 

 

 

 

 


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