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2021年06月22日(火)

政治的手法にはあきれるばかり

 五輪の入場者1万人が上限とか・・・但し大会関係者は別枠。(関係者は1万人を超えるから、2万人は越えるでしょう。)上手いですねえ・・・いきなり2万人と言ったら「多すぎる!」と騒ぎになるから、1万人と言っておく。そしてさらに「状況次第では、無観客も視野に」と更に、安心させておく。上手いですねえ・・・(やりっこない!)

 たしか「やる」「やらない」が問題になっていた時「無観客も覚悟」とか言って、まあそれなら「やっても良いかな?」と安心させておく。上手いですねえ・・・

 この「政治的手法」、国民はかないっこありません。マスコミも最近のはバカだから、流されます。

 実は今「建築コンペ、汚れた歴史」を書いていて、この前の五輪の東京大会の話ですが、「日本武道館」のところで、政治的手腕の恐ろしさを書いています。

 五輪の施設は「五輪施設特別委員会」がすべて決めます。この前の五輪東京大会は、岸田日出刀と高山英華(と村田政真)がすべて決めました。丹下の代々木競技場や芦原義信の駒沢が有名ですが、原則コンペを無視して岸田が決めました。

 だからその大会から種目に加わった柔道の会場を、武道館として作るという計画が分かっていたら(バレていると)設計者は当然、岸田が決めてしまう。

しかしある大物政治家はどうしても山田守にやらせたい事情があった。

 そこで五輪の会場にするとは言わず、純粋に「武道館」として計画を進めました。

 だから岸田の「施設特別委員会」としては、丹下の競技場に、水泳が終ったらすぐプールに蓋をして、柔道競技場をつくる計画をすすめました。

 ところが五輪開催の1年前になって、「柔道会場」にする、と大物政治家は国会の委員会で決めます。

 そしてこれをコンペにすると発表します。

 さすがにこの非常識な進行には、岸田も手が出せなかった。

 そしてコンペをしますが、1:5で大江宏が5票、山田守が1票で大江に決まるところを、 なんと、国会議員6人を急遽動員して、7:5にして、山田守に設計を決める。

 山田守はすでに密かに設計を始めていたので、五輪開催の1年前でもかろうじて間に合った。

 この間のドラマのような経緯は、ある政治家の手腕の結果。

 これを見ていたら、今のコロナ騒動の五輪、一般国民の手の届く話ではありません。

 是非、「建築コンペ 汚れた歴史」ご期待ください。出版社を探しています。


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