ホーム »  コラム  »  ブルータス「居住空間学」INTERIOR STYLEBOOK

2021年07月21日(水)

ブルータス「居住空間学」INTERIOR STYLEBOOK

変わったなあ・・・と、今更ながら、感慨深いです。

時代は、価値観もセンスも、合わなくなったというか、私をもう変えることはムリだと思いますが、それは変えるのではなく、そういうものも有りかと、追加することにしたら、けっこう楽しくなります。

 2年前に「ブルータス」で「チキンハウス」を掲載してくれて、良い文章と一緒に小さい写真を沢山出してくれました。こういう雑誌掲載ははじめてでした。

 その同じページを合本にして、BRUTUS「住居空間学」INTERIOR STYLEBOOKという「ムック本」が先週出ました。近年の幾つかをまとめた「合本特別編集」です。

 建築家の自邸は私と一緒に出た野沢正光さんと、新しく内藤廣さん、室伏次郎さん、その他は職業はバラバラで、映画監督や写真家や陶芸家、宮脇さんの「ブルーボックス」も住人が変わって出ています。

 それで「インテリア」の本となると、私が一番初めに手にしたのは「ジャパンインテリア」という大判の本で、菊竹さんの「スカイハウス」の室内写真がペイジ一杯にワンカットで出ていたのを思い出します。

 それからも、篠原一男が撮影の時は、施主の使っている一切の家具を庭に出して、トラックで気に入った家具を運び込む、という話も聞きました。

 昔は、カメラマンが三脚を据えて、一切の邪魔もの、チリやゴミは当然のこと、屑籠や新聞立てまで写真に入らないようにどけて写します。だからシャッターを切るのに1カット30分はかかりました。

 建築の室内写真とはそういうもので、そこに日常の普通のものは一切写っていない気取った空間を「良い空間」と言っていました。まさに「Less is More」だったのです。

 それがこの「ブルータス」インテリア・スタイル・ブックはまるで反対。

 1頁にワンカットは2,3枚で、あとは名刺サイズ以下の、3~4センチ角の小さな写真は何枚も出ている。そこに日常のままの小物が所狭しとおいてある写真です。

 しかし、ルーペを使ってよく見るとジャコメッティの置時計や北欧の作家の名は忘れましたが木の猿の玩具が映っている。内藤さんの玄関にはガンダーラの仏頭、ヤルネエ。

 皆さん、本も沢山持っている。本棚にギッシリです。タイトルを見ると面白い。(「コルビュジエぎらい」?あるはずないだろ!)

 などなど・・・しばし白い何も無い空間から離れて、楽しみました。

 


ページの先頭に戻る