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2022年01月04日(火)

小さな家がいい

「朝日」君が暮れから「住まいのかたち」というシリーズを始めました。

 その第一回「25歳 小さな家がいい」を見て、仰天し、「日本って、こんなに貧しいのか・・・」と、嘆き哀しくなりました。

 そう書くと友人「ハードボイルド」君から「言うと思った。住居の概念が根本から変わったことを、ことさら極端な例を取り上げて、センセーショナルにシリーズが組まれているのに、まんまと乗せられたんですよ!」とからかわれるでしょう。

 分かってますよ!そのくらいのこと。

 ここで取り上げたOさんは、小学校の時、両親が2階建てを新築した。念願のマイホームは広くて、ピカピカに輝いて見えた。吹き抜けのリビングで、テーブルをみんなで囲んで食事し笑いあった。しかし子供たちは進学や就職で家を出ていく。そして両親は別居。家は廃墟になった。

 Oさんは、いろいろ勉強し、インドネシアで「生活の豊かさは、すまいの大きさでははかれない」と学ぶ。そしてアメリカで注目が高まっている「タイニーハウス(小さな家)」に興味を持った。これは「住宅ローンに縛られず、最低限の所有物で自由な暮らしをする」というもの。

 山梨県のなんとかいう村で、そいう志のひとを集めて、「小さな家」を何棟も建てて村起こしをしているらしい。そこに「小さな家」を建てて住み始めた、という話のようです。

 要するに「朝日」君の言いたいのは「住まいに対する意識が変わった。」「これで良い」という若者もいる・・・どうだ?・・・と言いたいのでしょう。

 それが気に入らないのです。

 多種多様な時代なんでしょ?そのくらい知ってますよ。

 このOさんの「小さい家」は、たぶん3m×4.5m 位。それにその半分位のロフト。

 合計で約20㎡とか。1階は最低の水回りとLD.といってもダイニングテーブルなんで置けない(置かない?) ソファーと小さな楕円の台。ハシゴを上がるとダブルベッドがあって、下が見える吹き抜け。

 私は、人様の家で、家族がどうであろうと、出て行こうが離婚しようがまったく興味がありません。そしてどんな生活スタイルを望もうが、勝手にやればいい、と思います。

それは何百軒建ててきて、絶対にこちらと違えば、押し付けられない(説得できない)と悟っているからです。

 それでも、この家を見ると、ガキの2段ベッドじゃあるまいし、毎晩ハシゴで上り下りする。奥さんが妊娠したら下に布団を敷いて、「寝食一体」の部屋になるのか?少子化の時代だから子供は産まない? アッそう・・・

 いずれにしても、コンビニの前に置いてあるベンチで毎晩「夕食」を食べるN君を思い出しました。これも多様の一つと、肯定しろっていうのか?

 西山卯三の住宅計画原理「寝食分離」や池辺陽や増沢洵の「最小限住宅」や東孝光の「搭状住居」で奮い立った時代が懐かしい。

「朝日」君、ああいう Oさんのような家を出すのはどうかな? 少なくとも肯定はするなよ。政治が貧しいだけだろ?


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